二冊目の日記

2021/01/17〜01/22

1/17日

新居の鍵を受けとるため井の頭へ。ガス業者が来てお湯の開通?をやってくれて、後で溜まってた空気を抜くための作業だとわかったことだが、水道から変な音がして水も飛び散っているにも関わらず蛇口を捻り続ける作業員を見ていて気が気じゃなかった 一応新居なのに

空っぽの部屋をみてなんだか引っ越し失敗したかもとなってしまった 居室の電気も自分で買わなきゃだし 

果たして荷造り終わるのか

 

1/18月

いよいよ引っ越し当日。ギリギリになんとか荷造りを終える。最初から高圧的な引っ越し業者、悪い予感が的中。搬出中、思い出の詰まった家具や写真を踏まれたり投げられたりし怒り極まって泣きそうになる。意を決し営業所に電話するが何度かけても通話中と表示されやられた、と思う。

その様子を見ていたのかは知らないが、新居に到着してからはやや大人しくなったため結局クレームはいれずに終了

テレビのアンテナケーブルを探しダイソーを数店舗回るがどこも品切れらしい。

三鷹台のピザハットで三種類のミックスピザを受け取り、エビスビール、酎ハイなどを併せ買い帰宅。

怒りの感情で変な心拍数の上がり方をしたのと、半分徹夜の体で西早稲田三鷹台を往復したために長らく忘れていた疲労の感覚に襲われる。

家具を搬入してみたら案外良い感じかも。お風呂があったかい。湯船にしっかり浸かったのはいつぶりだろう

 

1/19火

蛙亭オールナイトニッポン1話

石焼き芋屋台

有吉の壁 かが屋賀屋

 

1/20水

唯一の駅近スーパーであるOdakyu OXの値段設定の高さにこれはまずいと思っていたが、どうやらアパートから歩いて5分ほどのところにサミットがあることを知り歓喜。よかった。Googleマップで見て目星をつけていた広めの公園は傾斜がありとてもテニスやサッカーはできそうにない。

散歩道に発見した良さそうな店

・喫茶店リュミエール」(禁煙ぽい)

・夜は半額になるサンドイッチ店

・かわいいケーキ屋

 

街頭もまばらなので、夜になると少し怖くなるほどに暗い。

 

駅までの通り道にある、喫煙可能店のシールを見かけて以来気になっていた居酒屋「笑」に入ってみる。カウンターが数席とテーブルが2,3の小さな店で、おそらく全員が常連だろう、70くらいのまだ勢いを失っていない数人のジジイたちと彼らをたしなめ纏めるおおらかなママ。

入店すると客の一人がどこでも好きなとこへどうぞ、と言うので、やや迷いながらテーブルに座る。どうやらカウンターもテーブルもみんなで飲んでいるらしいことを感じとりながら、最近三鷹台に引っ越してきて居酒屋を探していることや大学の話をする。一番気難しそうなカウンターの客が「このおじさんの前に座ったのは正解だったよ」と評するおれの向かいに座る朗らかなジジイはどうやら一番の馴染み客で、彼ら曰くこの店の「営業部長」らしい。しきりに話題を振り輪に引き込んでくれる彼の暖かさに、「すっかり契約取られちゃいましたよ」と元気にボケたら大滑りした

おにぎりを奢ってくれた古井由吉似ジジイ(さっきの気難しそうな人)に退店時ご馳走様を言い忘れたことをぼんやりした頭に後悔しながら帰宅。

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1/21木

注文していたベッドが届く。2年ぶりのベッド。

Wi-Fiを乗り換えるための手続きをするがやることが多すぎる

夕方からバイト。ずっと暇で嬉しかったが、飛び込みで来て閉店一時間を過ぎても悪びれもせず居座り続ける常連のあつかましさにいらつく 家でやれ

間もなく20時を回ろうとするあたりで「あんたらも早く帰れよ〜」と一足早く去っていった昨晩の営業部長の、マフラーを巻いた禿頭の後ろ姿が思い出される

 

1/22金

バイト中、駒場東大前で見つけたたい焼き屋「雅にぃ」であんこたい焼きを食べる。前の客でちょうど焼いてあった分が切れたようで焼きたてにありつけた。焼きたては中が100℃以上あるらしい おいしかった

部屋にたどり着くまで2回オートロックがある高級低層マンションに入れてアガった

三茶の道端で、犬を連れた散歩中のおばさんがかがみこんで野良猫にチュールをあげていて、ミニチュアダックスフントの、待ちくたびれたみたいにあさっての方向を向いてぺたんとしゃがみ込んでる姿がかわいかった

そういえば昼寝してる黒猫にも遭遇した 道ゆく人たちも足を止めて眺めてた

 

19時過ぎ、一日置きの「笑」へ どうやら「しょう」と読むらしい。このペースは少し前傾姿勢すぎる気もするけど、最初が肝心なので 

前回とほとんど変わらぬメンバーで、「二回目来たら奢ってやる」という約束通り、古井由吉似と思っていたがそうでもなかったタカハシさんにレモンサワーをご馳走になる。おにぎりの件もお礼を言えてよかった。営業部長はサトウさんというらしく、今日も一足早く帰っていった。客もまばらになってきたあたりでママと常連二人がどこからを友達と呼ぶか議論していてこの年でもまだそういうアツさがあるんだと面白かった。なんかいいこと言ってた気がするが覚えてない。ママの名前も淑子さんと判明して、しゅくこさんですか、と口にしたときに響きが良かった。気になっていたバーも、「笑」ができる前からママ同士繋がりのある「姉妹店」らしく、どんどん行きたい店が増える。

こういうのも悪くないがやはり友達と遊びたい コロナのせいなのかこれが大人になるということなのかわからない 誰も仕事しなければいいのにな

どうかツイッターに真面目に取り組まないでくれ 友達誰もそんなことをしていないでくれ

 

2021/01/13〜01/16

1/13水

何もしていない

Helena Deland『Someone New』

屋台で飲んだり食べたりしてみたい

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1/14木

久しぶりにアメトークを見た 相変わらずつまらないゼミ
退去にあたって換気扇やシンクを掃除した。冷蔵庫の中身も処理しなくちゃならない
またジモティーでラックを引き取ってくれる人が現れて、こんなにいいものだったのかと

シンバが家の鍵を無くしたと言って深夜うちにくる

 

1/15金

借りたまま放置していたルビッチ『陽気な中尉さん』を休み休み観る かなりパンクな洗練のされ方 スウィートすぎると思っていたが後半そうでもなくなっていった 

借りていたCDを図書館に返しに行ったらコロナで短縮営業になっていて本当はダメだけどポストに放り込んできた

 

1/16土

ジモティーの取引相手にコの字ラックを渡したあと、破壊的イノベーションで昼食
水道や電気ガスなど何も手続きしておらず慌てて各会社に電話する 

引越し前の挨拶回りということで、お世話になったパンデュール、早稲田松竹へ。
ヤスミン・アフマド『タレンタイム』はだいぶ寝たにも関わらずよかった が、『細い目』がかったるすぎた

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2021/01/11〜01/12

森島さんのノートに感化され簡単な日記を公開してみようと思った

 

1/11(月)

渋谷で不動産バイトののち美容室に向かう。よく通っているおそらく馬場で一番安い美容室だがいらっしゃいませすらもなくしっかりと値段相応の店。前髪を切ってもらったとき顔中が髪だらけになった。こっちがお願いするまで拭くもの渡されなくて不機嫌になる 声だけ愛想いい感じなのに対応が伴ってないのずるいよ

そのあと粗大ゴミの捨て方を聞くため大家宅に向かうがどうやら捨てられないらしい。理由をきいたが全く意味がわからないまま帰る。悪いこと続きでイライラしていたのでなぜか母親に電話してみるが、母親の接し方が明るすぎたために逆に加速し八つ当たりみたいな口調になってしまった 久しぶりに酒を買って帰る

 

本棚やラックを処分したくて中島とわくしまさんに電話で手伝いを要請したが、ダメ元で登録したジモティーで即行買取手が見つかった

BTS『BE』

FIRST CHOICE『DELUTIONS』

ジャン&ディーン『Save for a Rainy Day』

 

BTSはパワーがありすぎてしばらく他のもの味しなくなる これがビルボード一位とってるのなにかが始まってるのかもしれない

 

1/12 (火)

ジモティーの人に本棚を渡して500円もらう。下手すると5000円とか払って捨てるつもりだったからありがたい 

部室でギターを回収しシンバの家に返しに行く

シンバを連れて家に向かい森島さんと落ち合う

結局飯を食ってない

 

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年末にこれじゃあ年を越せないよと清水が持ってきてくれた鏡餅 ありがとう

 

 

 

 

 

メモ①

大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性

 

──茨城のり子  汲む

 

 

ドナチ伯は私と踊ってくれた
一晩中私と踊ってくれた
二曲目のワルツで私は少しめまいがした
三曲目のワルツで私の右手は少し汗ばんだ
四曲目のワルツで私の頬は少しドナチ伯の肩に触れた

その次の曲の時私はもう疲れていなかった
私の足はドナチ伯の足だった
私の汗ばんだ右手はドナチ伯の手だった
その次のワルツの時ドナチ伯の息は私の息だった
ドナチ伯の中に私は踊りながら入って行った

 

──岸田衿子  ドナチ伯爵と私

 

手紙

うす汚れた小さな本を
日がな一日読んで
おれも遠いマルセーユから
胸いっぱいの手紙を出したくなった。
若さと苦しみ、
それからわれわれの勇気について語り得る友、
巴里の、サン・ルイ島
あの貧しい木靴つくりの息子へ、
一人の娼婦が
泣きながら書いたような切ない手紙を

 

カフェの対話

よしや、ここにも病気と貧乏があり、
それからより一層手きびしい世間があっても
今日、さわやかな驟雨のように
いきいきとおれの心を洗って行くものは
モンパルナスの夕ぐれのカフェ、
そのカフェの片隅にしょんぼり座っている
やさしい二人の対話。

 

──菅原克己  「ビュビュ・ド・モンパルナス」を読んで

 

 

愛する人
帽子をかぶらずにぼくをふりむいておくれ
木もれ陽があなたの額におちるとき
ぼくは詩の初めての行を書くだろう
だが微風があなたの髪の匂いを運んでくるとき
ぼくは詩を捨ててあなたにくちづけするだろう

 

──谷川俊太郎 詩

 

 

労働者の指導者である政治家レーニンは、彼がそれにたいして働きかけることが可能であるためには、そのなかで働きかけなければならない情況の内部にいることはたしかです。/彼は、彼自身がそこにとらわれておりまたその当事者である力関係の方向を変えさせるためにも、反省するほかは何もしない。

 

──L・アルチュセール『科学者のための哲学講義』

 

喫茶店メモ①

コーラル(高円寺) 

喫煙可。商店街の中にある。店内はあまり広くなく、テーブル2席とカウンター。1人のときはカウンターの方が良さげ。夜はスナックのようになるみたいで、ママは人当たりがすごくいい。安かった記憶。

 

喫茶ミモザ(銀座)

喫煙可。最初ママに見える人は実は一店員で、ずっと奥の方に本物のママが座っている。ちょうど良い広さ、照明、雑音で、喫茶店探訪家として知られるkissa_watashinoさんも絶賛。名店。

 

カウベル(飯田橋)

15時から店内で喫煙可。ナポリタンがべらぼうに美味しい。現段階で喫茶ナポリタン界トップ。カウンターには3人ほどの馴染みさんらしき人たちが座っていて、昼間からビールで乾杯していた。テーブルの構造上、少し足を伸ばしにくいのがやや。

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ルモンド(四ツ谷)

喫煙可。店内は明るく広々としていて、壁一面に漫画がぎっしり。奥の方に秘密基地みたいな、隠れ家みたいな席があって、右を向けば店内が、窓からは新宿通りを見下ろすことができる。BGMはロック名曲選。

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