二冊目の日記

Jun, 2023

ピクミン4、発表されましたね。

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ところで、2週間くらい前にコロナに罹った後遺症で味覚も嗅覚もなく、醤油なのかポン酢なのか、コーヒーなのか水なのか紅茶なのかもわからない状態だから料理のモチベが削がれ、大味の胡麻ダレをかけた具なし冷やし中華やらウィダーやらを主食としていたが、これは多少自傷的な気もするからいっそのこと思いっきり香り高い面倒な料理を作ってやろうと思い、赤海老を数尾買ってきて、夕方から缶ビールを飲みながらちまちまと殻を剥き、身はちょこっと醤油を垂らしてつまんだりもしたらある程度海老の甘さを感じたのでこの試みも半分くらい上手くいったなと思いながら、頭を潰して屑野菜と一緒にオリーブオイルで炒め、アルミパンに味噌が焦げ付きこびりついてきたら少しの料理酒(最近冷蔵庫に白ワインを常備しておく習慣が消えた)でデグラッセし、海老の殻が浸るくらいの水でゆっくり煮込む。灰汁を取りながらある程度コトコトしてきたタイミングで一度濾し、それをまたアルミパンに戻して量が大体半分になるまで煮詰める。

その間コンビニにビールを買い足しに行こうとエレベーターを待つほんの少しの間に右手を見やると割と丸めの月が靄がかって見える。

実は元々は海老の予定ではなくて、日曜だしイワシを丸々買ってきて刺身とパスタ・コン・レ・サルデ(イワシ・パン粉・フェンネルシチリア郷土パスタ)にしちゃおうかななんて炎天下の中近所の魚屋まで歩いて行ったところ今日は仕入れをしない日でイワシも酢で締めた刺身しかないとのこと、近所のスーパーにもまるで見当たらない。松の実もレーズンも買ったし、イワシをエビに置き換えても美味いだろということでサミットで安くなっていた赤海老にしてみたわけです。

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もちろんフィノッキエット(野生のフェンネル 南イタリアではそこら辺に自生しているらしい)などないので、ベランダ産パセリで代用したりそもそもアンチョビさえ省略したりとコン・レ・サルデ要素皆無のパスタは、どうせならとディチェコを使った甲斐も虚しくほのかに海老の香りはするかな程度でほとんど味わえなかったが、たぶんこれ相当美味かったはず。久しぶりの買い出しで調子に乗って高い牛肉とかパッケリとか色々買ってしまったので、ぜひ食べに来てください。

 

コロナの後遺症をコンプリートしており、背中は痛くて1時間も座っていられないし本も映画も身体に入ってこないし外に出りゃふらつくしで土日もただスマホ片手にベッドで横たわるだけの生活を続け、ひたすらネットサーフィンをしてアメリカの動物を調べたりしていた。

www.gousa.jp

このサイトのNo3におはしますレイヨウジリスの説明と顔がかわいかったので

レイヨウジリスは暑さが大好きです。レイヨウジリスは、「ヒートダンピング」と呼ばれる熱低減システムを利用して生き延びています。つまり、日影の地面の上に脚を大きく広げて平らになるのです。

YouTubeでヒートダンピングなるものを調べてみたら全然かわいくないてか怖……
写真だとかわいいが

Harrisレイヨウリス - レイヨウジリス属のストックフォトや画像を多数ご用意 - レイヨウジリス属, アメリカ合衆国, シマリス

 

こっちのジリスはかわいい(サムネ怖いが)

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今月のプレイリスト

The Ohio Untouchables "Forgive Me Darling" (1962)

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開始数秒でむむっとなりました。

これ、オハイオ・プレイヤーズの前身って知りませんでした。リーダー格のRobert Wardはsound like系の動画もあるようなギターヒーローらしく、ChetともBranko Matajaともサーフ系とも違う彼なりのトレモロ観。あんま見たことないスタイル。海ドライブ誘ったら手ぶらで来そう。好みです。

Ry CooderとNick Rowe(じゃなくて良さそうだけど)とやってる動画もありました

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Standing on the Corner(2018)

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無双者(むそうもの)であるGio Escobarがここでもやはり無双している動画。

途中出てくる"Girl"のテーマカッコ良い。

 

Astrud Gilberto "Look To The Rainbow"(1966)

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Joãoよりも先に、漠たるブラジルの土地のイメージを教えてくれた人。

気が向いたら訳を載せるが、Randy Newmanの"Dayton Ohio"とも通ずるものがある。口承・読み聞かせにある密で澄んだ時間の記憶がだんだんと風化していく過程で、今一度静かに叱ってハッと思い出させてくれるような曲。このテンポと声色で口ずさむように諭してくれる人が今いるだろうか。身が引き締まる思い。

'Tis a rhyme for your lip And a song for your heart,
To sing it whenever The world falls apart.

 

Van Morrison "Joyous Sound"(1977)

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選ぶか迷ったが

ジャン=ピエール・デュピュイ『カタストロフか生か』を読んでいる間、ことあるごとにこの人がチラついていた。このあっけらかんとしたよく通る歌声がすごく悲しく聞こえる。

会社の飲み会にいると、いつでも自分は(もちろん本当に誰でも)おかしくなり得るなと思う。陰謀論ハマったりし始めたら火炎放射器なりピットブルなりで目を覚まさせてほしい。

 

Glenn Gould "Mozart, Piano Sonata No. 13 in B-flat major K. 333"(1967)

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井田さんととっくんさん家でグレングールドの話したから夜中よく流してた